白と金の光

 



「ナルト連弾ー!!」

第三次予選

ナルトの声が会場に響き渡る

ヒナタはそんなナルトの姿を見てほっとしたように笑う

(・・・・・先手必勝!)

拳を上げて牽制することを忘れいない

ヒナタはそれぞれナルトに駆け寄ろうとしている面々に実力で動きを止める

ヒナタの殺気にシノが動けなくなる

紅もなんだか冷や汗をかいている気がする

「ハハハハ よゆー!よゆー!」

(ドキ)

ヒナタはかけ上がってくるナルトの姿を見てとっさに拳を下ろして塗り薬を取り出す

(・・・ど・・・どーしよ・・・どーしよ)

近づいてくるナルトにドキドキしながら塗り薬を握り締める

「・・・・・・・・・!!」

ナルトがシノに近づいていくのを見てヒナタは

「・・・ナ・・・ナルトくん・・・・・・・」

思い切って声をかけて薬を差し出す

シノが一瞬サングラス越しに睨んできたような気もするがこの際思いっきり無視することにした

差し出された塗り薬の意味がわかっていないのかナルトが不思議そうな顔をする

(早く取ってナルトくん!私の愛の結晶!!)

目をつぶって必死に祈る

紅がちょっと驚いたような顔をしているがどこか諦めたようなうれしそうな顔をしている

「なんだこれ?」

「塗り薬よ・・・・・・・・・・・もらってやりな・・・ナルト」

(紅先生ナイス!!)

紅の押しのおかげでナルトが薬を受け取るとヒナタに視線が集中する

目の前にいるシノなんて皮膚の下の蟲まで騒ぎ出しているようだ

(・・・・・・うざい)

殺気満々でヒナタを睨むカカシにナルトが会場に視線を送っている間ににらみ返す

(うざいのよ!おじさん!ナルトくんはわたさない!!)

思いっきり殺気を込めて白眼全開

一瞬カカシがひるんだ

そして気がつく

(!!シノくん!なにナルトくんとツーショットなの!?)

キバが運ばれるのを一緒に見ているシノにクナイを向ける

「ヒナタ?」

「!!!な・・・・・・なに?」

今まさに投げつけようとしていたクナイをとっさにどこかに投げる

ヒナタは振り向いたナルトに恥ずかしそうに笑いながら何事もなかったようにふるまう

「なんかいまクナイもってなかったてばよ?」

「・・・ううん・・・・・も・・・もってないよ」

「そっか?・・・きのせいだってばよ?」

照れたように頭をかいてナルトが笑う

ナルトが後ろを向いた隙に投げたクナイの先、カカシを見る

見事にクナイをよけているカカシに軽く舌打ち




「ふん・・・ずいぶんと気楽なものだな」

ナルトと楽しそうに話すヒナタにネジが白眼を少し発動させながら睨みつける

ネジの声が聞こえたのか

「うるさい・・・・」

まるで地獄からの声のような低い声で言うがナルトには聞こえなかったらしい

ちなみに横にいて聞いてしまったシノと紅は引きつったような顔になる

「ナルトくん、あの・・・・・・」

「???」

もじもじと胸の前で指をつつきながら

「おめでとう」

「「「「「「「「「!!!!!!」」」」」」」」」

恥ずかしそうに言うヒナタにナルト以外の全員がしまったという顔をする

みんなが一番にそれを言いたかったのだ

しかし、一番最初にいったものの勝ちである

「サンキューヒナタ!」

バックにお花のナルトの笑顔

ヒナタ「だけ」に向けられたものである

「!!!わ!私キバくんにも薬渡してくる・・・・」

恥ずかしそうに全力で階段を降りる

「ヒナタってばやさしいてばよ」

(!!ポイントUP!!)

見えない位置でガッツポーズ

ルンルン気分(死語)でキバと赤丸に薬を差し出す

しかし、キバの忠告にはっときがつく

(そうよ!ネジ兄さんは嫉妬ぶかいのよ!しまった〜〜!!)

容赦遠慮無く攻撃してくるであろうネジを想像してしまう

振り返ったモニターに出た文字に絶句

(くっ!なんてこと!)

向かい合ったネジの殺気にどうしようか必死に考える

「試合をはじめてください」

ハヤテの言葉にヒナタはクナイを構えようとする

「試合をやりあう前にひとつ・・・」

「?」

突然しゃべり出したネジに構えをとく

「あなたは忍びには向いていない・・・・・棄権しろ!」

「・・・・・!」

突然のセリフに一瞬攻撃態勢に入りかけるがよく考えてみる

(ここでネジ兄さんの言葉を聞いたふりをしてナルトくんの気を引いて・・・)

ネジのセリフにのったふりを続ける

ちらりと上を見ると切れる寸前のナルトが目に入る

(あと一歩よネジ兄さん!)

心の中でネジを応援する

ナルトが切れるまでもう少し

(ふふ、嫌われるといいわ!完璧に!!)

ヒナタの希望どおりにナルトが切れるまでにあと数秒

ネジがナルトに完全に嫌われるまであと数秒

勝利の女神はどちらに微笑むのか!?






END




あとがき(というなの反省文)

こんなもんでいかがでしょうか?
内なるヒナタ全開でございます
ちょっと(いや、かなり)ネジが可哀想な気もしますが・・・
私はこんなヒナタ大好きです!

しっかし・・・・・・・
ヒナタやっぱりスタイルいいね〜〜〜〜
私はうれしい!君の笑顔でナルトを落としてね!!!!