なんでいっしょなのかわからない二人を見たときにあなたならどうしますか?
1、とりあえず関係ないので無視する
2、面白そうだからつけてみる
3、知らないふりをしつつも気になって夜も眠れない
彼女、山中いのははっきり言って「2」のタイプ
ゆえに、先ほど釣り竿もって歩いているナルトとシカマルを見てついつい追いかけているのだ
(なんであの二人なのよ?)
はっきり言って、二人で歩いているナルトとシカマルも珍しいが、その後ろを歩いているいのはもっとめずらしい
ゆえに周囲の視線を集めまくりである
そんな現象にナルト達が気がつかないはずもなく(ナルトは気がついてないような気もするが)
「めんどくせーな」
シカマルはそう言うとナルトのもっている釣り竿を引っ張って歩くのを止めさせる
「!!なにすんだってばよ!!!」
びっくりしたナルトはシカマルに突っかかるがシカマルの視線の方向にいのがいることに気がついた
「いの〜〜〜??」
ちょっとびっくりしたように目を見開くナルトにいのは気まずそうに笑って二人の前まで歩く
こうなったら隠れる気もないようである
「ぐうぜんね〜同じ方向に用事みたいね」
かなりわざとらしいがナルトは信じているようだ
「いのも釣りにいくんだてばよ?」
「・・・・・ぼけ」
シカマルはどこかつかれたように突っ込む(ナルトには聞こえない程度の声の大きさで)
「釣り?・・・・・・・そうね、でも私道具今ないからあんた達のを見てるわ」
いのは得意そうに言うと二人を促して森のほうに歩き始めた
いのはなんとなく面白くなかった
いや、楽しいのだけれど釈然としないのだ
いのの目の前で繰り広げられている光景はなんというか、想像していたものとはかなり違う
いのの期待していたのは
(ナルトが落ちてそれを助けるシカマルとか・・・えさのつけ方わからなくってナルトにて取り足取り(?)教えるシカマルとかなのよ!!!)
内なるいのが出かけているような気もするがいのは至極真剣である
誰もいない森で(いのがいる)二人っきりでの河原での釣り(だからいのがいるってば)
「あ〜〜〜!!もう!!」
「「!!!」」
いのの大声に魚達が逃げていく
せっかく集まってきた魚が逃げていく様にナルトは呆然
シカマルはもう何も言う気力もないのかため息をひとつ
「今晩の晩飯・・・」
ナルトはがっくりと肩を落とす
「ば!晩飯?!」
いのはびっくりして再び大声
「「「・・・・・・・・」」」
今度はナルトの周囲に集まっていた鳥たちも飛び去ってしまう
今度はナルトもため息
「・・・まさか、あれも夕食の材料とか言わないわよね?」
「・・・・・んなわけあるか」
シカマルがあきれたように言う
見ればすでに片付けをはじめてかえる準備中
今日はもうだめと諦めたらしい
「・・・ごめん」
いのは素直に謝る
「いいってばよ」
ナルトは対して気にしていないのか、いのにきを使っているのか勤めて明るく言う
シカマルがナルトの横で帰り支度を終わらせた
ナルトも帰り支度をはじめようとするがうまく行かないらしい
そんなナルトにシカマルは「めんどくせー」などといいながらも手伝う
そんな光景をみていのは
(これよ!これこそ私の求めていたもの(!?)よ!)
拳を握り締めてそんなことを考えている
ちょっと(?)不穏な空気を感じ取った二人は一瞬いのから離れようとするがいのに肩を「ガシ!」っと捕まれてあえなく失敗
「あんた達vこれからどうするの?」
ちょっと低い声でいのがわざとらしく聞く
シカマルは思いっきりいやな予感がして顔をそらすがナルトがそんなことをするわけもなく
「魚釣れなかったから買い物するってばよ!」
元気よくお返事(よくできました)
「そうvなら私も一緒にいってあげるvv」
にっこりといのが言えば
「ほんと!やったってばよ!!」
「・・・・めんどくせー」
それぞれ予想通りの反応を返す
「いきましょv」
ナルトの右にいのが左にシカマルが並んで三人仲良く(?)お買い物
「シカマルおいしいってばよ?」
「ああ」
「よかったってばよvv」
にっこり満足顔のナルトにシカマルノックダウン寸前
そんなシカマルとナルトを見てにやりと微笑み(?)を絶やさないいの
その手にはなぜか使い捨てカメラが・・・
(よっしゃ!これよこれ!この「新婚さん」みたいなこの風景!売れる!売れるわ!!)
フラッシュをたきたいのを我慢して明るい部屋での記念撮影(?)
「いのは食べないんだってばよ?」
ナルトが振り向いたのでいのは電光石火の速さでカメラを隠す
「今食べるわよ」
にっこり笑って席につく(当然ジャストアングルを逃さない位置に座る)
「いただきます」
「いただきますってばよ」
おいしそうに食べるナルトとナルトのほっぺたについたご飯粒をとるシカマル
(いいわ!いいわ!!)
食事もそこそこにとりまくるいの
そんないのの行動に気がついていないナルトはいのにもシカマルにも最高の笑顔を向けながら三人で夕飯を食べている
「また一緒に食べましょうねvナルト」
「もちろんだってばよ!」
ナルトの家を出るときにいのはしっかり約束を取りつけることを忘れなかった
「・・・・おめー、それ売るきか?」
シカマルがつかれたように言う
「もちろんよ!でも一番いいのは売らないわ!!」
「・・・・一応聞くけど、なんでだ?」
「わたしの部屋に飾るのよ!」
「・・・・・・」
わかっていた回答にシカマルはもはやなにも言えなかった
後日談
いのは例の写真のおかげでかなり懐が潤ったらしい
しかし、いのに向けられたナルトの笑顔の写真は市場にはでず、いのとシカマルの部屋にのみ飾られていた
END
反省の言葉
ごめんなさい!なんかいのが出張ってシカマルが目立ってないです・・
本人これでも精一杯のシカナルなんです・・・
あの二人の会話ってなんか想像できないというか・・・
会話する?みたいな感じだったので・・・・
気に入らないところがあれば直します〜〜