小さな犠牲者

 

The cuckoo is a merry bird,
カッコウは 陽気な鳥
She sings as she flies;
飛びながら さえずります
She brings us good tidings,
よいお便りを 運んでくれて
And tells us no lies.
まったくウソはつきません

She sucks little birds' eggs
澄んだ声にするために
To make her voice clear,
小鳥のタマゴを 吸うのです
That she may sing Cuckoo!
1年の間に3ヶ月
Three months in the year.
カッコウと鳴けるように

 

満月の夜には子供が生まれるんだよ

必ず一人生まれるの

生まれたコの話を聞いて

あの子はいつも嬉しそうに笑う

だから私も嬉しくて一緒に命の誕生を喜ぶの

だけどねその子供3ヶ月で死んじゃうの

なんでかな?

あの子はいつも涙をためて

自分のことのように責めるのよ

自分のせいだと自分を責めるの

 

 

新月の晩には子供が死ぬよ

3ヶ月前の満月に

生まれた子供が必ず死ぬんだ

それはその子供が背負った宿命

化け物に食われる悲しい運命

泣き叫んで子供を隠す親がいた

それでも俺はその子を食べたよ

俺が生きるためにしかたないから

そして俺はこう笑う

「満月の夜にまた子供が生まれるよ」

 

 

里を護るために

あの子が生きるために

子供を生贄にする

陽気な笑顔で笑うあの子に

「幸せ?」とたずねてみれば

あの子は笑ってこういった

「これ以上無いほどに不幸だよ」と・・・

 

あとがき

久々のWEB拍手更新(げふげふ

 

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