井戸の中4

 

Ding, dong, bell,

Pussy's in the well.

Who put her in?

Little Johnny Green.

Who pulled her out?

Little Tommy Stout.

What a naughty boy was that,

To try to drown poor pussy cat,

Who never did him any harm,

And killed the mice in his father's barn










だって俺はこんな人たち知らない

こんな優しい目で俺を見る大人なんか知らない

じっちゃんは別だ

あの人は俺を申し訳なさそうに見るから

なんでこの人たちはこんな目で俺を見るんだろう?

なんでこの人たちは俺を殴らないんだろう?










毒なんか入っていないといわれて食べたそれは

暖かくて今まで食べたことのない味だった

ハナビは横でナルトと同じものを、というか、ナルトのをつついている

普段なら行儀が悪いと叱咤が飛んでくるだろうが、なぜか今日はヒアシが何も言わない

幾分緊張した様子のナルト

箸をつけるのをためらっているものにハナビは先に箸をつける

一口食べておいしいといってナルトにすすめてやっとナルトは口にする

おいしいね、とナルトが言うとハナビは嬉しそうに次々に料理を勧めていく

そんな二人の様子をほほえましく見守る大人たち










食事が終わって膳が下げられるとヒアシが口を開く

「さて、うずまきナルト」

その声にびくっと身をすくめうかがうようにヒアシを見るナルト

「おい、びびらせんなよ。めんどくせーな」

「ヒアシ、そんな怖い顔しちゃナルト君がおびえちゃうでしょう」

「リラックスリラックス」

とたんにシカク、イノイチ、チョウザが突っ込みにヒアシが咳払いをする

「ナルト、ここにいるのはあんたに危害を加えるようなことは無いよ」

「気をはらなくていい」

犬飼ツメと油女シビがナルトを安心させるように笑う

「こほん…」

ヒアシが改めて咳払いをしてナルトをまっすぐ見る

「ナルト、よかったらうちの子供にならないか?」

「へ?」

「「「「「おい!」」」」」

「なぅがにぃさまになるの?」

わけのわからないナルトと突っ込む大人と父親を期待のまなざしで見つめるハナビ

「なに抜け駆けしてやがる!」

「ずるいよ〜」

「ここはナルト君の意見を聞かないと」

「うちには動物がいっぱいいるしナルトだって楽しいだろう?」

「それをいうなら我が家だってなかなかだぞ」

口々にナルトを自分の家に誘おうと自分の家を宣伝するシカクたち

とうのナルトはどうしたものかわからず助けを求めるように視線を泳がせる

「で、でもおれってばじっちゃんが・・・」

「「「「「「そんなものは関係ない!」」」」」」

「火影様はどうとでもなるぜ」

「そうそう、ナルトを守れない保護者なんかどうにかしちゃうし」

「はじめからこうするべきだったのだし」

「気にすんじゃないよ」

「あの人もわれわれ全員を敵には回すまい」

「重要なのはナルトの気持ちだ」

口々に里の長をないがしろにしているような気もしないが

ナルトはそうなんだと頷いて再び悩む

身も知らぬ大人について行くことは悪いことだろ何かの本で読んだからだ

「なぅにいさまになるの?」

悩みきっていたナルトのひざに乗ってハナビがそう首をかしげる

「そうだ」

ここぞとばかりにヒアシが頷けばハナビはナルトに抱きつく

「なぅにいさま〜」

「う、うん?」

「「「「「!!」」」」」

ついとはいえ呼ばれて頷くナルトにヒアシとハナビ以外は肩を落とす

子供には勝てない

その言葉を実感した大人たちであった
















その後

火影に日向をはじめとする里の名家にこぞってナルトの保護要求をつきつけられ

頭を抑える火影の姿があったり

あげくにナルトを日向の養子にすると言われ

孫のようなナルトを奪われて悔し涙を流す火影の姿が見られたとか



日向本家で

「なぅにいさまははなびのおむこさんになるの!」

と宣言するハナビの姿があったとか




影で毎日ナルト争奪戦をする名家の当主の姿があったりとか









おおむね里は平和であった

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

完結しちゃいました
ヘタレ落ちごめんなさい_| ̄|○
次のマザーグースはがんばります(しくしく

ナルチョの今後はWeb拍手ないででも書こうかと考え中です
あくまでも考え中ですので

予定は未定ヽ(´▽`)ノ

 

 

 

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