だれが賛美か歌うのか

 





火影よりの召集があった

ヒナタはいやな予感と共に呼び出された氷室に向かう

そこでなにが昔あったのか、それはずっと前に日向宗家を継ぐものとして教えられた

昔、英雄といわれた人が眠りについた場所

自分の愛する人がその運命を与えられた場所

今まで近づくこともなかった氷室の空気は思ったよりも暖かくヒナタを受け入れた



























氷室の中にはもうすでに数人集まっていた

どうやら自分が最期だったらしく背後で重く扉のしまる音がした

「日向ヒナタまいりました」

ヒナタは火影に頭を下げる

「ごめんなヒナタ」

しかしヒナタに答えたのはナルトだった

ナルトはいつものように笑っていた

そしてヒナタには分かっていまったのだ

今日が、ナルトの運命の日なのだということに

「ナルト君・・・・・・・・・・・」

それは昔から決まっていたこと

「も・・・う、駄目・・・・・・なの、かな?なにか方法はないのかな?」

ヒナタは必死に訴える

他に方法などないととうの昔に分かっていたのにもかかわらずまだ諦めることなど出来ないのだ

諦めることなど出来るはずがないのだ

「最期のわがままだから」

ナルトはそう言って笑う

ネジと話し終わったナルトが自分のほうに顔を向ける

「それで最期だからごめんなヒナタ」

「・・・・・・ううん、大丈夫よ・・・・ちゃんと見てるから」

「うん」

「・・・なにも出来なくってごめんなさい」

「ヒナタはいつも俺をちゃんと見ててくれたから、俺は今生きてるんだってばよ、だから・・・大丈夫だってばよ、謝らないで、ヒナタ」

ナルトは笑う

今までのように笑う

なんでもないように笑う

それが仮面とわかっていてもヒナタは同じように笑う

「がんばってね、ナルト君」

そんなことしか言えない自分が歯がゆかった



































「・・・っ!、ひっく!・・・・・・・」

人知れず涙を流す

日向の宗主となるものとしてとして一族の前でナルトに死になくことは出来なかった

極一部の者で行われたナルトの葬儀以来ヒナタは泣くことはなかった

それでもこの1年間ナルトのことだけを愛しつづけていた

でも、それも今日で終わりにしなければいけない

ナルトとの約束だから

1年経ったら必ず前に進むと・・・・・・・・・・・

跡取として婿をとる

その人を愛して生きると決めた

この里で子孫を残し、この血を生き長らえさせて伝えなくてはいけない

里があるのはだれのおかげなのか

だれが本当の英雄なのか

自分がだれを愛して生きてきたのか

これから、だれを愛していくのか

なにがあったのか

何をしなければいけないのか

そして、なによりもこの里を守っていく力を残さなければ行けない

あそこにいたものの中でそれをたくされたのは自分だけなのだから





















「ヒナタ、俺ってば未来になれるかな?」

「うん、私がナルト君を未来にするよ」

「サンキュ」












o be continued







あとがき

ヒナタ編です
ナルトが死んでしまってもヒナタは結婚して子供を産んで幸せになってほしいな〜とおもったもので
ヒナタなら子供に真実を伝えてナルトの意思を残していけそうだったので引き継ぎ人にヒナタを選んでみました
本当はいのでも良かったんですが・・・・・・・
ヒナタのほうが適任かと思ったものですから