だれが牧師の役をする?

 




月が見ている

悲しいことも嬉しいことも

苦しいことも楽しいことも

生きてるときも死んだときも

月はそこですべてを見ている

ほらご覧?

月は今日もそこにあるだろ?

ほらご覧?

月は今日もおまえを見ているだろ?



































「・・・・・・・・・うそばかりだ」

人知れずつぶやくのはだれに対してのものなのか?

見ていたのはネジ

見られていたのはナルト












知っていた

ナルトが何を思っていたのか

でも、なにも出来なかった

もしかしたらいっしょに逃げてやれたかもしれない

いっしょに死んでやれたかもしれない

































「ばかが・・・・・・・・」

「ごめん」

ナルトを見取った

ナルトの死を目の前に耐えられるものだけに真実を告げられた

あいつらは・・・・・いなかった

そこにいたのはナルトをいれて五人・・・・・・・・いや、ナルトを包む意識をいれて六人

火影様、ヒナタ様、油女、ナルト、だれかの意識・・・・・そしておれ

「本当に馬鹿だ、お前は」

「ごめん」

謝るしか出来ないのかナルトはそれ以外口を開かない

否、開けない

わかっていた

それ以上口を開けばナルトはいってしまいそうになるのだ

「―――――」と・・・・・・・・・

しかし、それはなるとのプライドが許さない

許されることではない言葉だった

「・・・・・いっそ潔く逝け」

「・・・・・うん」

それ以降俺は口を開かない

火影様たちが何か言っているようだが耳を貸さない

見ているのは俺

見られているのはナルト

最後まで・・・・・・・・

最期までそれをかえることはない

助けてやりたいと思った

でもそれはかなわないことだった

もっと早くに行動に出ていればもっと違う結果になったのかもしれない

































「・・・・おれも馬鹿だな」

里を見下ろす

太陽であり月であった輝きを失った里を見渡す

「おろかだ」

ナルトがいたからこそこの里は存在していたのに

「・・・・・・・・・・ああ、そうかだからお前は」

その躯に呪をかけて大樹に眠ったのか

輝きを失っても大地がある限りこの里は存在する

「やはりお前は馬鹿だぞ?ナルト」

ナルトを最期まで見届ける

月が常に見つづけているように

最期まで・・・・・・・・・・






END







あとがき

ネジ兄さんストーカー――――――!!!
と思わず叫びたくなったあなた!正解です!!
しかし!犯罪にはなりません!同意の上でのストーカーですから!!
・・・・・・・・・・・・・ま、まぁ
ネジ兄さんは見守り系の(もしくは鬼畜)人なのでこんな感じですかね?

冒頭の「月は〜」のくだりは昔夢に出てきたつづりなんですけど・・・なんでしょうね?
無性に印象に残ってるんですが・・・
なんかの話しの一部なんでしょうか?
すっごくきになってます!!どなたか知ってたら教えてください!!