誰が殺した

 



Who killed Cock Robin?(誰が駒鳥殺したの?)



冷たい氷室に眠るナルト

安らかな顔

まるで、今にも目を開きそうで・・・・・



I, said the Sparrow(それは私と雀が言った)
With my bow and arrow,I killed Cock Robin.(私の弓矢で私が殺した)



傷口から血を流しナルトの頬に触れる

「ごめんね、ナルト」

子供を置いていく父親はただ、そう言ってずっと昔に氷室で息を引き取った



Who saw him die?(誰が死ぬのを見たの?)
I, said the Fly(それは私と蝿が言った)
With my little eye,I saw him die(私のこの目で死ぬのを見たの)



氷室で眠る親子を三代目は静かに見つめる

「すまぬ・・・」

なにも出来なかった自分をただ責めていた



Who caught his blood?(誰がその血を受けたのか)
I, said the Fish,(それは私と魚が言った)
With my little dish,I caught his blood.(小さなお皿に私が受けた)



氷室から出てきたナルトを受け取ったカカシ

「・・・・・・」

両親の力を強く受けてしまったがために犠牲になったナルトを見つめていた



Who'll make the shroud ?(誰が経帷子を作るのか?)
I, said the Beetle,(それは私とカブトムシ)
With my thread and needle,I'll make the shroud.(糸と針で私が縫う)



ナルトに経帷子を着せてサクラが思う

「もっと・・・・・・」

幸せになる方法があったのではないかと



Who'll dig his grave?(誰がお墓を掘るの?)
I, said the Owl,(それは私とフクロウが言った)
With my pick and shovel,I'll dig his grave(つるはしとシャベルで私が掘るの)



キバはただ一心不乱に穴を掘る

誰もナルトが眠るのをじゃまできないように

ナルトゆっくりと眠れるように



Who'll be the parson?(誰が牧師の役をする?)
I, said the Rook,(それは私とカラスが言った)
With my little book,I'll be the parson.(小さな本を持ち私が牧師の役をする)



ネジはナルトの前で悔しそうに唇を噛む

助けてやることが出来なかった自分を呪った

「安らかに・・・・」



Who'll be the clerk?(誰が介添人になる?)
I, said the Lark,(私と雲雀がいった)
If it's not in the dark,I'll be the clerk.(もしも闇夜でなかったら私が介添人になる)



棺にはいるナルトを見てシカマルが涙を流す

小さな体に合わせて作られたそれが

ひどく,悲しかった



Who'll carry the link?(誰が松明持つの?)
I, said the Linnet,(それは私とリネットが言った)
I'll fetch it in a minute,I'll carry the link.(すぐに用意が出きるなら私が松明持ちましょう)



あちこちに光る燈篭の光にため息をつく

「ばかよ・・・・・」

いのは手にした燈篭の火を消さないようにただそうつぶやいた



Who'll be chief mourner?(誰が見送り人になる?)
I, said the Dove,(それは私と鳩が言った)
I mourn for my love,I'll be chief mourner.(私の愛とお悔やみで私が駒鳥見送ろう)



小さい棺の中の小さいナルト

シノは優しくその頬をなでている

「いままで、よくがんばったな」



Who'll carry the coffin?(誰が棺を運ぶのか)
I, said the Kite,
(私と鳶が言いました)
If it's not through the night,I'll carry the coffin.
(もしも夜通しかからないなら私が駒鳥運びましょう)



小さい棺を支えながらアスマと紅はその軽さに悲しくなった

大きくなる前に成長しきる前に眠りについたナルト

悲しさに涙を流すこともできずにただ棺を運ぶ



Who'll bear the pall?(誰が棺衣を捧げ持つ?)
We, said the Wren,
(それは我らとミソサザイ)
Both the cock and the hen,We'll bear the pall.
(夫婦一緒にうちそろい我らが棺衣を捧げ持つ)



リーとテンテンは棺の横で真っ白な布を眺める

ナルトの心のような真っ白な棺衣

今はそれが涙に濡れる



Who'll sing a psalm?(誰が賛美か歌うのか)
I, said the Thrush,
(それは私と鶫がいった)
As she sat on a bush,I'll sing a psalm.
(小枝の上にちょこんと座り私が賛美歌歌いましょう)



澄み切った声でヒナタは歌う

思いを込めてナルトへの賛美歌

「主よあわれみたまえ」



Who'll toll the bell?(誰が鐘を鳴らすのか)
I, said the Bull,
(それは私と牛が言った)
Because I can pull,I'll toll the bell.
(鳴り物入りの力持ち、私が鐘を鳴らしましょう)



あちこちで鳴り響く鐘の音

喜びの音なのか悲しみの音なのか

手にした鐘をサスケは思いきり鳴らす



All the birds of the air(空のすべての小鳥達)
Fell a-sighing and a-sobbing,
(ため息ついて忍び泣く)
When they heard the bell toll
(鐘の音響き渡るとき)
For poor Cock Robin.
(かわいそうな駒鳥)



かわいそうなナルトのための寂しい葬儀

少しの参列者は

ただただ棺を見てナルトを思う








o be continued






あとがき

マザーグース第2段!!しかも続きます!(無謀)
これからは,それぞれの心情を書いていこうと思ってます
そして!ごめんなさい!イルカ先生!!
某チャットの投票の結果・・・・・・あなたは・・・・・・・・・・・
ナルト編にきっとでます!たぶん出します
でないと友人に殺されます!
いつ続きを書くのかわからないですけど、とにかく最後までがんばります!