第3話 「仮装パーティー」

 

 

 

 

碇ユイの家

 

「シンジ、これなんてどうかしら。ミーちゃんあたりに似合いそうよね〜」

 

「どれどれ・・・・・うん良いと思うよ母さん」

 

ごそごそと大量の服の中からシンジが顔を出してユイに同意する。

 

シンジの後ろから中国の民族衣装を取り出したダリアが服を掲げながらシンジに声をかけた。

 

「マスターこれはどうです?」

 

「あっ、それはレイが着るんだよ」

 

「わたし?」

 

レイがユイの横で首をかしげる。

 

「そう、いや?」

 

「いやじゃない。でも」

 

「でも?」

 

ちょっと困ったようにレイは言葉を切る。

 

ユイがレイの顔をのぞきながら聞いてきた。

 

「着かた、知らない」

 

ぽん、と手を打てユイはシンジの方を見た。シンジはわかっているといった顔でうなずいた。

 

「じゃあ僕が着「わたしが着せてさしあげます!」

 

シンジを押しのけてダリアが手を上げる。

 

ユイとシンジはあからさまに残念そうな顔をするが、レイはよくわかっていないので素直にうなずいた。

 

シンジもレイに着せるのをしぶしぶあきらめると自分用の衣装を選び始めた。

 

シンジの手の中にあるのは・・・・・・

 

シスターの衣装、十二単、みょーに露出度の高いメイド服である。(どんなセンスだ!)

 

「シンジ、お母さんの衣装返してよ(読者サービスはいいから)」

 

「ああ、ごめんごめん(びっくりした?>読者)」

 

シンジは手にもっていた衣装を丁寧にユイに渡す。

 

よかったシンジが着るんじゃないのか。(え?っちょっと残念だって?)

 

改めてシンジが手にとった衣装は・・・・・

 

ニットのシャツ(黒)、スエードのパンツ(黒)、皮手袋(黒)、皮のブーツ(黒)、猫耳・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・猫耳?!

 

「あら、シンジってばお茶目さん」

 

「かわいいだろ?レイ」

 

「(こくん)」

「ほんと、マスターはなにを着てもお似合いですから」

 

シンジの手にもった服を褒めちぎる面々。

 

ちなみにユイはシスターの衣装、ダリアはインドの民族衣装に決めたらしい。

 

時計が七時半を指したところでシンジがユイにそろそろ着替えることを提案した。

 

「そうねみんなの衣装も決まったし、着替えましょうか」

 

シンジは一応男の子なので隣の部屋に移動。ちょっと残念そうである。

 

 

十分後

 

「ジャーン!」

 

ユイが先頭をきって着替え終わり、シンジの着替えている部屋まで見せに行く。

 

シンジはすでに着替え終わっていたが猫耳に苦戦しているようだ。

 

「あっ、かわいいよ母さん。ところで猫耳つけてくれない?」

 

「いいわよ」

 

 

さらに十分後

 

「マスター、失礼します」

 

「・・・・・・」

 

ダリアとレイが顔を出してお披露目会が始まる。

 

「マスターお似合いです」

 

「シンジ君かわいい」

 

「レイとダリアもかわいいよ」

 

「ユイさんも、これ以上ないぐらいはまってますね」

 

「そう?ありがとう」

 

「・・・・・・・きれい」

 

「あら、レイちゃんだって綺麗よ。さすがシンジの見立てね」

 

レイはポッと顔を紅くする。

 

「ダリア、それって動きづらくないの?」

 

「大丈夫です、意外と動きやすいんですよ、これ」

 

などなど・・・・・

 

 

 

『ピンポーン』

 

まだお披露目会の続いているリビングに来客者を告げるチャイムが鳴り響いた。

 

まだ何も知らない哀れな羊達がきたのである。

 

「来た来た(にやり)」

 

シンジが玄関に向かう。その後をユイ、ダリア、レイの順番でついていく。

 

シンジは目で合図するとうなずいてドアを開け放った。

 

「「いらっしゃ〜い」」

 

シンジとユイが声をそろえてミサト達を出迎えた。

 

「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」

 

しんじたちの格好に言葉を無くす一同。

 

いつのまにか後ろに回ったダリアが固まっているミサト達を家の中に強引に押し込む。

 

『カチリ』

 

シンジが静かに玄関のかぎを閉めた。

 

その顔はゲンドウを上回るにやり顔であった。  

 

 

リビング

 

わけのわからない衣装が並べられている。

 

「なによこれー」

 

ミサトが絶叫する横でリツコは頭を抑えていた。

 

(しまった。この母子が普通のパーティーをするわけがなかった)

 

マヤ、シゲル、マコトにいたっては驚きのあまり何もいえない。

 

(・・・・・・悪夢か?)

 

冬月は何かを思い出したらしく顔色がさえない。

 

 「それでは皆様」

 

 ユイとシンジが何かのくじを取り出す。

 

「男性はこちら」

 

 「女性はこちらのくじを」

 

 「引いて」 

 

シンジ、ユイ、レイの順番で決めてあったセリフを言う。

 

その迫力にミサトを除く全員がおとなしく、くじを引いた(あきらめて)。

 

「あら、ミサトさん引かないとこちらで勝手に決めてしまいますよ」

 

ダリアがにっこりと笑いながらいうのを見てミサトがあせって引く。

 

全員が引き終わるのを確認してシンジが何かのスイッチを押した。 

 

 玄関のほうで何かが外れた音がかすかにする。

 

 「・・・五番」

  

マヤが浮かび上がった文字をそのまま読むと、ユイがニコニコしながらクラシカルな看護婦の衣装を持ってきた。 

 

 

「これ、着るんですか?」 

 

「その通りよ。みんなは何番?」

 

ユイは相変わらずニコニコしている。 

 

ミサト達は逃げるが勝ちといわんばかりに玄関へ走り出した。

 

「おや?冬月先生は逃げないんですか?」

 

 唯一逃げなかった冬月にシンジがたずねる。 

 

 「いや、この服を汚したくないからね」 

 

シンジはばれてると知って軽く舌打ちした。 

 

「ぎゃーーーーー」 

 

 玄関のほうからミサトたちの絶叫が聞こえると冬月は深〜いため息をついた。

 

 シンジは玄関に簡単な仕掛けをしておいたのだ。

 

どのようなものかというと、玄関のノブをつかむとドアの横から色つきの水が飛び出すという簡単なものだった。

 

 が、この色水の性質が悪い。シンジがあらかじめコーティングしたもの以外についてしまうとなかなか落 ちないのである。 

 

しかも速乾性。

 

つまりミサト達はこの時点で服と靴が使用できなくなったのだ。

 

なぜ冬月がこの仕掛けにきづいたかというと、以前ユイに同じようなパーティーに誘われ、

 

 今のミサトたちと同じ状態におちいったことがあるからである。

 

 「シンジ君、何のつもり?」

 

 黄色くなった服を指しながらリツコが低い声でたずねる。

 

 しかし、それに答えたのはシンジではなくユイだった。

 

「リッちゃんは何番?」

 

 相変わらずニコニコしている。 

 

「・・・・・・・・三番です」

 

リツコは、ユイの笑顔がゲンドウを追いかけまわしている時のものに変わっているのに気付き、

 

しぶしぶ紙にかかれている番号を答えた。

 

「これです」 

 

 ダリアがリツコに巫女さんの衣装を持ってくる。

 

リツコはあきらめて衣装を受け取ると先ほどまでユイたちが着替えていた部屋に入っていった。

 

「先輩待ってください〜」

 

マヤが自分の衣装を持ってその後を追うように部屋の中に消える。 

 

「「何番?」」

 

シンジとユイガ声をそろえて聞いた、二人の表情は笑っているが逆らえないものがあったとのちに冬月は語っている。

 

結局、冬月が宇宙服、シゲルが王子様、マコトがキルト、ミサトがハイジとなった。

 

「皆さんお似合いですよ(ものすごく)」

 

ダリアは笑いをこらえながら一応感想を言う。

 

シンジとユイにいたっては大笑いしている。

 

唯一、レイは笑っていなかった。というより何がおかしいのかよくわかっていない。

 

 

そして全員がそろったところでシンジの歓迎会兼ユイ復活おめでとう祝いのパーティーが始まったのである。

 

「シンジ君、えびちゅとって〜」

 

「ミサトさん飲みすぎですよ」

 

お約束通り酒乱と化したミサトにそういいながらもビールを渡すシンジ。

 

「先輩、私もうだめです」

 

「これくらいでだらしがないわよマヤ」

 

そういっているリツコの目も据わってきている。

 

(マヤちゃん色っぽいな〜)

 

そんなマヤとリツコに勺をしているシゲル。

 

「ZZZZ・・・・・」

 

(ミサトさん・・・・・・・・・)

 

マコトはすでにつぶれてソファーの上で何かいい夢を見ているようである。

 

「冬月先生どうぞ」

 

「もう飲めんよユイ君」

 

「・・・私のお酒が飲めないんですか?」

 

「い、いや。いただこうか」

 

上目使いに言われ冬月は顔を紅くしながら(お酒のせいではありません)コップを差し出す。

 

「ぐいっと、どうぞ」

 

「うむ」

 

あおられて一気に飲み干す冬月。

 

「いいのみっぷりですわ〜。ささもう一杯」

 

先ほどからこの繰り返しである。

 

「まったく、何で貴方がマスターの運命の人なんですか」

 

「・・・・・・・・」

 

ダリアはアンドロイドなのになんで酔うのかわからんがとりあえずレイにからんでいる。

 

レイはシンジからお酒を止められているのでジュースを飲みながら無言で聞いている。

 

「認めません!マスターの嫁になりたくば私の試練を受けなさい!!」

 

「(試練て何?)」

 

「料理のひとつも出来ずにマスターの嫁だなんてずぇったいに認めませんか・・・・・・」

 

ドゴン

 

ダリアはそういうとそのままテーブルの上に突っ伏した。

 

『ダリアうるさい』

 

「・・・・・・・エラ、ダリアのスイッチ落とした?」

 

『はい、うるさいですから』

 

シンジはひきつりながら自分だけ混ざれなくて怒っているエラにとりあえずお礼を言った。

 

(やばい、怒ってる)

 

シンジは後のことを思い頭を抱えながらミサトにビールを渡した。

 

 

 

それから二時間後

 

シンジとレイ以外見事なまでに酔いつぶれていた。

 

シンジはみんなに毛布をかける。

 

時計を見ると夜中の二時を指していた。

シンジはこのままユイのうちに泊まろうかと考えたが、レイが帰り支度をし始めたので自分も着替えて帰ることにした。

 

シンジは着替え終わるとユイの家のあっちこっちから隠しカメラを取り除いてきた。

 

「それはなに?」

 

「秘密だよ」

 

レイが聞いてきたがシンジはにっこりと笑って答えなかった。

 

 

 

 

シンジたちは二人だけでゆっくりと夜のジオフロントを歩いていた。

 

「レイ、今日は楽しかった?」

 

シンジがつないでいた手に力を少しだけこめて聞いてみた。

 

「・・・・そうね、楽しかったかもしれない」

 

「そう」

 

シンジはレイのそんな答えを聞くと今日パーティーをして本当によかったと思った。

 

レイはこの一週間でかなり心の成長を遂げたといえるだろう。

 

しかし、それでもまだ情緒や喜怒哀楽が乏しいのだ。

 

シンジはいつもレイの心が少しでも成長するように行動していた。

 

「またしようね」

 

「(こくん)」

 

シンジはレイを抱きしめる。

 

レイは少しびっくりしたがシンジから伝わってくる暖かさが気持ちよくてそのままシンジに体を預けた。

 

シンジはレイの鼓動を感じながら目を閉じた。

 

 

そこにあるのは紅い海。

 

シンジはレイを抱きしめる手に少しだけ力をこめた。

 

レイはシンジがかすかに震えているのに気がつき顔をあげる。

 

シンジは目を開きレイの瞳をじっと見つめつづけた。

 

唇を近づけたのはどちらからだったのかわからなかった。

 

軽いキスの後シンジは少しだけ照れたようにもう一度レイの唇を求めた。

 

少し長いキスの後、シンジはレイを離し、寄り添う形で二人の家へと続く道を歩いていった。

 

「シンジ君」

 

「なに?」

 

レイはまっすぐにシンジの瞳を見ながら口を開いた。

 

「大丈夫?」

 

レイは先ほどシンジが震えていたのが気になっていたのだ。

 

「うん」

 

「・・・・・・」

 

「大丈夫だよ」

 

シンジは少しさびしそうな笑顔で答えた。

 

(シンジ君には、私の知らない何かがある。無理をしている・・・・・・

 

私では力になれないのだろうか?

 

・・・・・・シンジ君の力になりたい。ダリアさんや、エラさんのように。

 

シンジ君・・・・・・・)

 

「・・・・・・・・・無理はしないで」

 

レイは言葉を飲み込んでやっとそれだけをいった。

 

「うん」

 

シンジはレイの言葉に出さなかった想いまで感じ取っていたが、あえて言葉には出さなかった。

 

「レイ、なんかあったら、ダリアとか、母さんとかに相談してみると良いよ。きっと真剣に答えてくれるから」

 

シンジはレイの成長を見守るだけではなく、少しだけ強引にうながしてもいいと思い始めた。

 

それだけレイの心が成長したのだ。

 

シンジは今度こそ最高級の微笑をレイに向けた。

 

 

レイは家につたとたん疲れていたのか、すぐに寝てしまった。

 

「おやすみレイ、よい夢を」

 

シンジはレイをベッドまで運ぶと、額にキスをしてから自分は書斎で仕事の続きを始めた。

 

 

『お帰りなさい、マスター』

 

「ただいまエラ。ミサキの様子はどうだい?」

 

シンジはパソコンの画面を操作しながらたずねた。

 

『問題ありませんが、目覚めが早まるかもしれません』

 

「ほぅ、なぜ?」

 

『成長が予想されたものより21.46%速くなっています。

 

このままで行くとシャムエルがくる前には完全に覚醒するかと』 

 

シンジは少し考えた後、疲れたように首を振った。

 

「シャムエルもそうだが、これから現れる兄弟達はそう簡単には僕に従ってはくれないだろうね。

 

おとなしいサキエルでさえ「兄さんなんか嫌い」だもんな。

 

まあ確かにあの回収の仕方はひどかったかもしれないが、ほかに方法がなかったしな・・・・」

 

シンジは二週間後に訪れるシャムエルのことを考えていた。

 

(シャムエル、昼を司る天使、さてどうしたものか・・・・)

 

シンジは(リツコ並の速さで)キーをたたき始める。画面には滝のように流れる文字が映し出され始めた。

 

(あの鞭を止めるにはATフィールドで固定するしかない、しかしそれをするとシャムエルの魂を回収できない・・・・・・鞭を固定せずによけるか、攻撃を受けながらコア(魂)に触れるしかないのか?)

 

シンジはできるだけシャムエルを傷つけない方法を考えていた。

 

 

試行錯誤の上、何とか形になる作戦を出せた頃には外が明け始めていた。

 

結局、シンジはその日眠ることができなかったのである。

 

「シンジ君、目紅い・・・・・(ぽ、おそろい?)」

 

「おはよう、レイ(だめだ眠くてバイクの運転やばいかも・・・・・)」

 

お約束のキスをするとシンジはレイに今日は歩いていくことを提案したが、歩いていっては遅刻するとレイにいわれた

ため、

 

危ないながらも何とか無事にレイを学校までバイクで送ったのである。

 

ちなみにシンジはその後歩いてネルフに出勤した。

 

 

「マスター寝ちゃだめです!」

 

「うぎゃ〜〜〜〜〜」

 

シンジが何度も眠りそうになるたびに、ダリアが電流を流して強制的に覚醒させるのであった。

 

いつもなら寝かせておくのだが今日に限ってダリアはなぜか意地悪なのだ。

 

(昨日はよくもあんなところにおいていきましたね〜〜〜)

 

・・・・・どうやら昨日の事を根に持っているらしい。

 

 

今日も一日平和そうである。

 

 

 

後日

 

「衝撃!スクープ」とかかれた号外がネルフの案内板のところに張られていた。

 

そこにはばっちりポーズを決めている碇母子とレイ、ダリアの姿。

 

そして酔いつぶれているミサトたちに写真がでかでかと掲載されていた。 

 

そして 

 

「碇家主催仮装パーティー!貴方も参加しませんか?」

 

と、書かれていた・・・・・

 

この号外はリツコの手によって処分された。

 

しかし、リツコたちがこの後しばらく笑いものになったのは言うまでもない。

 

 

「シンジ君あれは何なの」

 

ミサトがシンジに文句を付けにいったが

 

「写真はまだまだあるんですけど」

 

と写真を見せられ引き下がったらしい。

 

どんな写真だったんだ?

 

「シンジ、この写真ネルフのCMに使えないかしら〜」

 

ユイは楽しそうにシンジの後ろから声をかけた。

 

シンジは手に持っているファイルをダリアに渡しながらユイのほうを振り向いた。

 

「う〜ん、どうせならもうちょっとまじめな(しらふのとき)のにしない?」

 

「そう?でも国連のCMって・・・・・・(確か長官の女装・・・・・・)」

 

ユイは何かを思い出したように笑いをこらえていた。

 

シンジも苦笑いをしながら再度出来上がったファイルを手にした。

 

「あれは(ちょっと)やりすぎたかもね。でも、あのCMのおかげで国連の収入増えたらしいよ」

 

「あの(女装)CMで?」

 

ユイが不思議そうに首をかしげる。

 

「うん、なんか民間の協力が増えたんだったかな、確か(特に一部の分野からの)」

 

シンジが難しい顔をしてファイルの目を通す。

 

「・・・・・何のファイル?」

 

ユイがシンジの後ろからファイルを覗き見た。

 

ファイルには「ネルフのすすめ」とかかれていた。

 

内容は、シンジが作成したネルフのCMのラフ画であった。

 

「・・・・・・・・シンジ(まさかこれを流すの?)」

 

「このCM流すとどのくらいの利益が出るのかな〜」

 

「・・・・・・・お母さんのこの顔は出さないでね」

 

ユイがにっこりと笑って自分のコマを指差した。

 

そのコマはネルフの指令が妻に追いかけられているシーンであった。

 

「も、もちろんだよ母さん(やっぱりだめか〜)」

 

シンジはひきつった笑顔で答えた。

 

 

ルフのCMはそんな会話から一週間後に流れ始めた。

 

そのCMとは・・・・・・

 

ユイとシンジのデュエットによる「残酷な天使のテーゼ」をBGMに、

 

まじめな司令室の風景、(主要メンバーのまじめな顔)、使徒とエヴァの映像、(ここでネルフのマーク)、

 

仮装パーティーのときの映像(シンジの親切心によりわりかしまとも)、必死に走るネルフの指令、

 

その後ろから書類を持って追いかける冬月(合成)、仮装パーティーのときのユイとシンジの

 

映像(カメラ目線でにっこり笑ってます)が流れ最後にユイとシンジが

 

「貴方も神話を作りませんか?」

 

といってネルフのマークが出て終わりというものであった。

 

 

このCMによって得られた利益は、うやむやのまま技術部第二課がほとんどかっさらっていったらしい。

 

「シンジ、大成功ね」

 

「うん、これで当分の費用は確保できたね」

 

うれしそうに会話する二人の隣でダリアが頭をおさえていた。

 

(この母子は〜〜〜〜〜〜)

 

ダリアの苦労はユイが復活したことで二倍になったようだ。

 

 

 

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