ステージ2
   無邪気な笑顔に混ざった

 

 

 

 

 

「せ・・・せんぱ〜い、あれなんですか〜〜??」

マヤはモニターを指差して涙目で叫んでいる

そこにはかざされた初号機の手から出ている球体とそれに包まれた第参使徒が映し出されていた

付け加えるならばマヤの涙は恐怖からではなく100%喜びからである

「ふふふ、あれはATFで作られた球体!マヤ、これがシンジ君の実力よ!」

リツコは胸を張って自慢している

それはそうだろう、可愛い弟の勇姿を皆に見せつけられるのだから

「彼はATFを使いこなせているのですか?」

マコトは呆然とたずねてくる

「そうよ!」

「ATフィールド縮小していきます」

使徒はATフィールドに閉じ込められたまま押しつぶされていく

「パターン消失。エネルギー反応は認められません」

シゲルの報告にリツコは微笑んでいた

「使徒消滅、初号損害なし」

『これより帰還します』

「ごくろうさまシンジ君。かっこよかったわよ」

『そうですか?(^^)』

リツコに笑顔400%で答えるシンジ

その笑顔は発令所にいた人間全員を虜にしたとかしないとか・・・

 

 

何はともあれネルフの初戦はシンジの圧倒的勝利と言う形で幕を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ここで各人の様子を見てみよう

《まずは幸の薄いおっさんとじい様》

「碇、これは俺のシナリオにはないぞ、彼のは力異常すぎる」

「ふ、問題ない(シンジ、さすがはわたしの息子パパはうれしいぞ!)」

 

《発令所入り口では》

「リツコ!使徒は?」

そういって入ってきたのは活躍の必要のなかった作戦部長であった

そんなミサトをリツコは冷たい目で見る

「もう終わったわ」

「う、うそ」

がっくりとうなだれるミサト

リツコは手にしたDVDを持ちなおす

「編集しないとねvvはぁー忙しい忙しい」

そういってリツコはあっさりとミサトを見捨てていった

 

 

 

《シンジの研究所》

「エラ!マスターをどうにかしてこらしめる方法はないの?」

いつのまにか帰ってきたダリアはエラに報復の方法を検索させていた

『・・・・・・・知りません』

「そんな!・・・・・・だって悔しいじゃない!」

『関係ありません』

「なんでもいいから方法探して〜〜!」

『・・・・・(私がしなくてもリツコさんやあの二人がほっておくわけ無いじゃないですか)知りません』

これは後半日続くのであった

 

 

 

 

《シャワー室》

(サキエルの回収完了、しかしひどいよな。いきなり「バカー――!」だもんな)

何かぶつぶつ言っている

まるで歌うように言っているのは多分彼の気分が今とても言いせいだろう

(さてさて、これからが本番か・・・・・・・)

LCLを洗い流すと私服に着替え司令室に向かう

(ま、なるようになるさ。とりあえずは二人のサルベージュだね)

とても面白そうに笑いながら歩いていた

無邪気なほどに邪悪な顔で・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「サードチルドレン、碇シンジです」

「入れ」

開いたドアから部屋の中を見渡すとゲンドウ、冬月がいた

シンジにとっては予想していたことなので気にせずそのまま入る

「さて、父さん」

「なんだ?」

「条件の確認を取りたいんだ」

「・・・・」

ゲンドウは一瞬頬を引きつらせたが手が邪魔でわからない

「条件?なんだそれは?」

冬月が不信げな表情でゲンドウのほうをむく

シンジはにっこりと微笑むと自分の出した条件を言っていった

 

 

 

・契約金として一億。月々の給料は500万とする。

・残業手当は一時間につき100万、危険手当は一回の作戦につき500万とする。

・作戦において拒否権および、自己の考えが提示された作戦よりよいと判断した場合それを実行する。

・住居は本部内に設置、プライバシーの保護のためいかなる手段を用いてもネルフは関知しない。

・碇シンジに対して、ガードおよび監視者をつけることを許さない。

・MAGIへのアクセス権を発行し、レベルは管理者のものと同じにする。

・セキュリティーカードは碇ゲンドウと同等のものを用意すること。

 

 

 

といったものだった(重要と思われるものを抜粋)

「最後に、ファーストチルドレンとの同居を認めること」

「「なに〜」」

そこまで言うと半ば呆然としていたゲンドウたちは見事なユニゾンで叫んだ

「シンジ君それは少し倫理的に問題があるよ」

冬月の反論

「おや、子供を使って戦闘させる人たちに倫理を語られたくありませんね」

「だ、だが、年頃の男女を同じ部屋に住まわせるのは大人として認められん」

「それ「問題ありません!!」

「赤木博士!?問題無いとは?」

突然入ってきたリツコに驚きながらも冬月は努めて冷静に聞く

「(姉さん!やっぱり姉さんは僕の味方だね!信じてたよ!)」

リツコの自身ありげな様子にシンジはセリフがさえぎられたことも気にせずに感動していた

しかし・・・・

「私以下3名が一緒に暮らしますから」

「な!!!」

「そうか。ならば問題無「問題無いわけないだろー―!!」

ゲンドウはまたもやセリフをさえぎられた

「酷いよ姉さん!僕を裏切ったの?」

「・・・・(ギロリ)」

「・・・・・・・・・・・・な、なんでもないです」

シンジはリツコの人睨みで身をひいた

リツコの目は「ごちゃごちゃいわないの!これ以上文句言うなら実験に協力してもらうわよ!」といっていた

「と、ところであとの三人はいったいだれなんだい?」

冬月のセリフにリツコはにやりと笑った

「・・・(ま、まさか・・・・)」

シンジは部屋の隅っこのほうでとある可能性に気がつき青ざめていた

「一人目は今日シンジ君と一緒にいたダリアさん。二人目・・・赤木ナオコ」

「「な!!!」」

「三人目・・・・・・・・碇ユイ」

「「なに〜〜〜!?」」

ユイの名前にユニゾンして叫ぶ冬月とゲンドウ

「・・・・・・・・・・・・・・・ユイは死んだ」

「生きてるよ初号機の中でさっき話したし」

「なに!?!?」

「このあとサルベージュするよ、ママもね」

「ま、ママ?」

「そ、父さんに捨てられてから僕を誰が育てたと思ってんの?先生は忙しいんだよ?そうそう僕にかまえるわけないじゃん(かまってたけど)」

「・・・・・・」

「シンジ君の教育をしたのは私の母ですわ。まぁ、正確に言えばMAGIの中の母さんですけどね」

「あ、姉さん違うよ、正しくは零号機からMAGIを操ってたママに育てられたの」

「あ、そうだったわね」

もはや何も言えないゲンドウと冬月

あまりのことに立ったまま気絶している

「ま、とにかくな〜んにも問題ありませんので。いまいった同居とサルベージュのほうは許可してくださいますね?」

「沈黙は承諾と受け取るよ」

「「・・・・・」」

気絶している二人に返事ができるわけなく

「それじゃいこうか、姉さん」

「そうね」

そういってシンジ達はゲンドウを置いて司令室を出ていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初号機・零号機ケイジ

 

「「ただいま、シンジ」」

「お帰り、母さん、ママ」

感動の親子の対面をしている

「母さん・・・なんで母さんが「ママ」なの?」

「そのほうがなんかいい感じだからよ」

リツコの疑問にあっさり答えるナオコ

リツコはめまいを感じた

「あ〜んいいな〜ナオコさん」

「うらやましい?でもこれは譲らないわよ」

「くやし〜〜〜!!」

ユイは地団駄を踏んでいる

 

 

「・・・・・・・(。。)(°°)(。。)(°°)」

「ん?シンジなに挙動不審なことしてるの?」

「え〜〜っと・・・・・・・・」

シンジはリツコのほうを見ている

「・・・・・(あ、そうだったわね)いってらっしゃい」

「ありがとう!姉さん」

シンジは言うが早いかものすごいスピードでその場から消えた

「「・・・・・え??」」

首をかしげる母親コンビ

「さ、私達は家探しよ。大丈夫、MAGIならすぐに見つかるわ」

「「なんなの?」」

そういって首をかしげている二人の背中を押してリツコたちもその場を退散した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(緊張するな〜、いや、最初が肝心だ!)

シンジはそう決意すると病室のドアを叩いた

『コンコン』

返事がないので勝手の入るシンジ、入ってすぐに目標である綾波レイを確認した

「こんにちは」

レイはいちべつをくれるだけで後は無視をした

「こんにちは、レイ」

「あなただれ?」

なおもあきらめないシンジにレイが答える、まあ、当然の質問だろう

「碇シンジ、サードチルドレン兼、国連付技術者だよ。まあバイトで国連の作戦部の顧問もやってるんだ」

「そう」

あまり興味がないようにレイは再び目線をそらせようとする

「でもね、何よりも大切なことはぼくが君の運命の人ってことだよ。ぼくは君の会うためにここに来たんだ。これから二人で絆を作っていこうね」

シンジはレイの手をとって語り始めた

(運命の人・・・わからない、でもこの人との絆・・・・暖かい)

レイはシンジの手から伝わってくる熱を感じていた

(この人は絆をわたしと作るといった、なぜだろう)

レイはなぜか心が暖かくなっていくのを感じた

(暖かい、そうこれが気持ちいいということなのね・・・・はなしたくない)

レイはぎゅっとシンジの手を握り返した

(・・・レイ、今度こそ幸せになろう。今度こそ・・・・・・)

シンジはさらに握ってる手に力をこめる

「レイ、君のこれからのことなんだけど、ぼくといっしょに暮らしてくれないかい?」

「命令ならそうするわ」

「ちがうよ、お願いだよ」

シンジはがくっとうなだれて言う

でも手は離していない

シンジのうなだれ様子にちょっとびっくりしたレイは一瞬と惑ってしまう

(どうしてかしら、彼のこんな様子を見ているのはつらい)

「・・・了解」

がばっとシンジは顔をあげてレイのほうを満面の笑みで見る

「じゃあ今から帰ろうか、レイ」

「はい」

レイはリツコの指示のよってすでに制服に着替えていたので何の問題もなくシンジの手を握ったまま、シンジについていく

「幸せな家庭を作ろうね」

「・・・・」

妄想にひたりながら歩くシンジと顔を赤らめて歩くレイの姿を目撃した数人の証言はみんながみんな

「声をかけたら馬にけられそうだった」であったのはご愛嬌だろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予告

 

新たなる生活が始まる

ういういしい恋人達(いや、ある意味熟年)

邪魔する家族

「ま、いいか」

 

 

 

 

番外

 

「なかなかないわね・・・・」

「このさいマンション買って階をぶち抜く?」

「「それ採用!!」」

「早速業者に連絡するわ」

「今日中に工事終るかしら?」

「終らせるのよ」

「「そうね」」

 

 

「見つかった?」

「あ、マンションをぶち抜くことにしたのよ」

「ふ〜ん、じゃあ僕の部下使ってよ」

「へ?」

「なんか色々開発したらしいから・・・うん、レオのあれを使えば壁を取り除けるし・・・他の改造は・・・・うん、アレを使えば問題無いしね」

「????」

「シンジ?」

「・・・・・・・・もしもし?」

「うん、早速頼むか・・・・・・・・・・・・あ、アクエリアス?あのさ〜この間レオが作ってたやつなんだけどさ使いたいから持ってきて・・・・・・・・え?そうなんださすがだね〜うん。場所わかる?・・・・・・・・・・・・・・そうそう、じゃ、またあとでね」

「・・・・・・・・?」

「もうマンションのほう準備できてるって」

「へ?」

「エラとダリアがもう手配済みだってさ」

「「「・・・・・・や、やるわね」」」

「・・・・・・?」

 

 

 

「ダリアさんここが私達の新しい家ですか?」

「そうよ」

「早速改造しますか?」

「ええ、じゃんじゃんやって頂戴」

 

 

 

 

 

あとがき

 

ママ=赤木ナオコでしたvvv

ここまで行くとほとんど原型とどめてないな・・・・

う〜ん、ま、いいか。こんなこともあるさ

次回は幸せ(?)家族計画です

それと●●●話しです

 

 

 

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