プロローグ

 

 

いきなさい子供たち

いつか目覚めのときが来るそのときまで

やすらかに・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「愛してるよ・・・・・イ」

「忘れてしまっても・・・・・」

「かららず・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「許さない!」

「呪われろ!!!」

「私はあなたを憎むぞ!・・・・・ミよ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ター、・・・スター、・・・・・・・・・もう!マスターったら!!」

「・・・・・ん?ダリア?」

シンジは自分を呼ぶダリアの声で目を覚ます

さきほどまで夢を見ていたような気がする

遠くて近い夢

それは知っている記憶の夢

これから起こるかもしれない記憶

もう戻ることのできない記憶

「まったく・・・暢気に寝てる場合じゃないですよ!碇ゲンドウからの手紙がきました」

差し出された封筒の感触から何かのカードと紙切れのようだった

シンジは無造作に開けると紙切れにかかれた文字を見て固まってしまう

紙切れには『来い   ゲンドウ』とだけ書かれてあった

「ぷっ・・・・くくくくく・・・・・まったく、知らないとは言えいい度胸だよ」

「本当ですね」

シンジは大笑いすると手紙を散り散りに破いた

(まったく、そろそろ呼び出してくるだろうとは予想してたけど、これはないよな〜

普通だったら行かないぞ?

でもここで行かなくて人類が滅亡しても困るし、ママや母さん、姉さんにも会いたいしね・・・・

しかたない、行くとしますか・・・・)

ダリアはシンジが破いた手紙を丁寧に燃やしている

(っち、たかがネルフの指令の分際でマスターを呼び出すとはいい度胸してるわ

・・・・フフ、でもマスターのこと何も知らないのね、これからが見ものだわ)

それぞれの思考をさえぎるように部屋に三人目の声が響いた

『マスター準備が整いました、開始の合図を・・・』

「分かっているよエラ・・・・・・」

シンジはそう言うと手元の回線を開いた

「総員に告ぐ、これよりエンジェルプロジェクト第3ステージを開始する

各員配置につけ!・・・・素体AH−3からAH-17までチェック!

並びに各地点でのフィールド反応のチェックを怠るな!

・・・・・・・・・・・・・・・4天使」

「はい」

『イエス』

「ここに・・・」

「はぁ〜いvv」

シンジのよこでダリアが、スピーカーからはエラが、シンジたちから少し離れたところからマユミとセンジュがそれぞれ返事を返す

「ガブリエルは僕と一緒に第3へ」

「はい」

「ラファエルは北半球の総括を」

「了解です」

「ウリエルは南半球の総括を」

「りょうかぁ〜〜いvv」

「ミカエルは引き続き皆のサポート」

『イエス』

「12宮士はそのまま現状の維持、落ち着き次第場所を移動するからその準備も忘れないで」

「承知いたしました」

白衣を着た12人の博士を代表して一番年をとっているカンビエルが返事を返した

シンジは最後にみんなを見渡すと

「・・・・それでは・・・・・・・・・みんなたのんだよ」

シンジの言葉に頷いてそれぞれ仕事を開始する

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・さて、胸を貸していただきますよ・・・・・ミよ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

迫り来る第3使徒・・・・それを見下ろす一台のヘリが第3新東京市に飛来する

なつかしき家族との再会

「いってくるね」

「「いってらっしゃ〜〜い」」

 

 

 

番外

 

「あ、ダリア」

「なんですか?」

「これ、ゲンドウ宛てに出しておいて。こっちは姉さんにね」

「分かりました」

「たのんだよ」

『マスター泉陸将補から国際電話です』

「こっちにまわして・・・・・・・・・こんにちわ、いやおはようございますかな?」

『おはよう碇君、先ほどエラくんより聞いたが・・・』

「はい、来ますよ・・・人間の分岐点が」

『そうか・・・・・・では皆にその心積もりでいるようにはっぱをかけておくか』

「よろしくおねがいします、ぼくも3週間後にはそちらに向かいますので」

『おやおや、ご苦労様だね。楽しみに待っているよ。それでは失礼したね』

「はい、失礼します」

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

「想い遥かに」改定バージョン「天への想い限りなく」です!

無理くりつづけていた前作とは違いちゃんとプロット作ります!(前作は行き当たりばったり!設定もいい加減さ!)

基本的には変わっていませんが、一部のキャラで設定が変わっております

あと、「想い遥かに」では書くことのできなかった裏(設定)話やそれぞれの心情(誰のとは言えないけれど)を

できる限り書いてみようと想います(たぶん←弱気)

 

詳しい設定は「設定資料集」を作るのでそちらを参考にしてくださいねv

 

遅筆ながらこれからもがんばっていきます!

 

 

 

 

 

 

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