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〜始まりへのプロローグ〜

 

 

 

 

 

暗い部屋にホログラフィーが浮かび上がる

『約束のときが来た』

『ああ』

『すべてはゼーレのシナリオのままにことが進む』

『しかし、あの子を犠牲にするのは・・・』

映し出されている老人のひとりが悲痛な声で言った

「大丈夫ですわキール議長あの子なら」

『君がそういうのなら・・』

『くれぐれもサポートを頼むよ、われわれもできる限り協力しよう』

「お願いいたします」

女は深々と頭を下げた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シン」

ネルフアメリカ支部第一技術研究所

そこに少女はいた

「な〜に?」

「母さんから手紙が届いているわよ」

「母さんから?」

少女が受け取った手紙には日本へくるようにと書かれていた

「あ・・・もうそんな時期なのね」

少女は顔を上げて信頼している姉を見る

「一緒に来てくれる?」

「もちろんよ」

「ありがとう」

少女はふわりと笑った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いくんだね」

「ええ」

「少し遅れるけど必ず僕も行くよ」

少年は少女を抱きしめていう

「待ってるわ」

少女も少年の背に腕を回す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年、第三新東京市に一人の少女と一人の女性が降り立った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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