hold me..... ランビュール編


「疲れたわ」
「あなたはがんばりすぎなんですよ」
いつものように背中から抱きつかれて手元の薬を落としそうになる。
「いいのよ、エドワルド様のためだもの」
「心配するこっちの身にもなってもらいたいものです」
いつもエドワルド様の為に傷を負っているあなたを見るのは、
いい加減つらいんですよ。
あなたに言ったところで仕方がないというんでしょうけどね。
「うるさいわね、あなたは黙ってこうして私に抱きしめられてればいいのよ」
「ふぅ・・・わかりました」
「ふふ、素直でよろしい」
「でも」
「?」
「私もあなたを抱きしめたいんですよ」
「え?ちょっっ」
少し攻め込めば途端にうぶな反応を返してくれる。
本当にどうしようもなく可愛い人。
「あなたがこうして甘えてくれるのは、私だけですよね」
「……そうよ、私はあんたの前だから疲れるのよ」
「そうですか」
「疲れたわ」
「お疲れ様です」
あなたがまた生きて帰ってこれるように。
私は私の出来る限りのことをしますよ。

だからシエラ・・・。
あなたがそうして弱みを見せるのは私の前だけにしてくださいね。

 

 

 

 

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